1.ハイドロトリーター本体及び付属部品の保証
製造社「ハイドロトリート社」(米国テキサス州)と、日本国内総輸入元である「株式会社エイチ・アイ・ジェー・シー」が別紙保証書の規定に基づき製品及び付属品の保証を行います。

1-2 ハイドロトリーター本体及び付属品(以下本製品)は、株式会社エイチ・アイ・ジェー・シー(以下当社)若しくは当社正規代理店及び当社正規代理店傘下の販売店より販売された本製品に限り保証内容が実行されます。

1-3 本製品の保証は、別に各顧客様に個々に提示、付属される運転管理マニュアル等に基づき、正常な状態で使用される 場合に限り保証されます。
2.製品の性能
ハイドロトリーターは以下の性能等を有する水処理装置です。

2-1 スケール防止機能
1) 本製品は、水を使用又は処理する系統の熱交換機・配管・機器等の水側内面に付着しようとする、硬度成分等(ミネラルスケール等)の付着を防止又は抑制する装置です。
2) 本製品のスケール防止機能の効果を最大限に発揮するために、当社は顧客様の要望に応じ、水質分析等を提示して頂くなどの方法により、本製品によるスケール付着の防止・抑制を目的とした運転管理方法・濃縮管理・技術情報を提供します。
3) 上記項目2)を行う事により、当社はスケール防止機能の性能保証を行う場合があります。

2-2 腐食抑制機能
1) 本製品は、水を使用又は処理する系統の熱交換機・配管・機器等の水側内面の、ハイドロトリーターにより処理された水が接触する金属部分の腐食を抑制する装置です。
2) 製品により処理された水が接する部分の金属の防食率の目安は下記数値です。
防食率=70%(at流速=1.5m/sec)(厚生省ビルアクアテクノ研究委員会ラボテストによるデータ)
3) 上記項目2)の防食率はラボテストによる実測値ですが、実際のフィールドでの防食率は、その環境によりその値が変化します。
4) 熱発生機器(ボイラ・電気炉等)は、その使用環境により酸化防止剤や濾過装置が別途必要な場合があります。

2-3 スライム抑制性能
1) 本製品は、水系統の熱交換機・配管・機器・水槽等の、ハイドロトリーターにより処理された水が接触する部分に繁殖するスライムを抑制する装置です。
2) スライムとは多種類の菌類の繁殖した状態ですから、スライムの抑制量は、実際のフィールドの環境により変化します。

2-4 逆浸透膜装置及び高性能濾過装置等に対する性能
1) カタログ値は当社テストによる実測値であり、設置環境によりその値は変化いたします。
2) 逆浸透膜装置の阻止率・処理水量・エキドトキシン濃度等の逆浸透膜装置の性能に対するハイドロトリーターの効果についての保証は、当社と顧客様の間で直接交わした保証書・契約書・念書等に限りその保証を実行いたします。当社正規代理店と顧客様との間の性能保証契約は行っておりません。
3.設置条件

3-1 液体の条件
ハイドロトリーターは、基本的に上水等を処理する装置です。引火性のある液体や、高濃度の排水を処理する事は避けてください。

3-2 濃度管理
冷却水及び蒸気ボイラー用水等は、基本的に運転継続中に濃縮します。そのため、 濃縮管理を必ず行ってください。

3-3 使用温度について
104℃以下でご使用ください。(加熱蒸気等を含まない事)

3-4 ハイドロトリーターの分解清掃
ハイドロトリーター内部の電極(陰極と陽極)には、少しずつスケールが付着します。これは内部の電極間に僅かの電位差が存在するからです。そのため、 定期的な分解清掃が必ず必要となります。

3-5 ハイドロトリーターの電極の消耗
内部の陽極棒(チタニュム棒)は電気的に陽極側に接続されていますから、徐々に消耗(腐食)していきます。電源接続部位が激しく腐食したり、流速により折損の可能性が見られる等の状態に進行した時は、陽極棒の交換を実行してください。耐久性の目安は、一般空調用冷却水系統向け使用の場合で約7〜10年間程度です。但し、水質にとり大幅に変化いたす事がありますので、ご留意ください。特に温泉や腐食性物質を多く含む水質の場合は、その耐久性が短くなります。
 
 
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